WEBデザイナーのための職務経歴書の作成手順!3ステップで完全解説

WEBデザイナー
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WEBデザイナーに転職する際に必要となる職務経歴書。

今回は、職務経歴書そのものの立ち位置からWEBデザイナーにとって必要な視点や書き方について解説していきます。

WEBデザイナーにとっての職務経歴書とは

まず、前提となるWEBデザイナーにおける職務経歴書の位置付けを解説します。あくまで私個人での見解なので参考程度に読んでくださいね。


実務経験やスキルの記録

まず、職務経歴書はその人のWEBデザインの実務経験として何をしたかを記録するものです。要は、何を経験して何のスキルがあるかを説明するスキルシートですね。

WEBデザインだと、WEB制作会社系で多くの実務経験を積んだのか、自社開発のデザイナー(インハウス)として1つのデザインを徹底的に考え抜く経験を積んだのか、などでその人のできることは変わってきます。

なので、WEBデザイナーが書く職務経歴書は、自分がどんな会社でどんな経験をしてきたかを記録するスキルシートになりますね。


自分が企業でできることの証明

WEBデザイナーが書く職務経歴書のもう1つの役割としては、自分が企業で何ができるかを説明するものになります。要は、1つ目で記録するようなスキルや経験から、相手の企業でどう再現していけるかを書くということ。

例えば、「WEBデザインを改善してクリック率を上げ売上に貢献しました。」とだけ書いても、そのサイトが有名でたまたま流入が増えただけかもしれません。

これだけだと、「あ、じゃあうちの会社でもクリック率上がる!」とはならないので、どうやってクリック率を上げたのか?WEBデザインを具体的にどう改善したのか?を書かないといけないわけですね。それが2つ目のポイントとなる自分が企業で何ができるかを説明することになります。

この2点を理解したうえで、WEBデザイナーの職務経歴書を書く手順を具体的に解説します。


職務経歴書作成手順の3ステップ

職務経歴書作成手順3ステップ!

  1. 企業の募集背景を理解する
  2. 募集要件と自分の共通点となる経験を書く
  3. 実務経験からどう再現できるか書く

それでは、早速職務経歴書の作成手順について具体的に解説します。ざっくり分けるとこの3ステップ。1つ1つ解説していきます!


企業の募集背景を理解する

まずは企業がなぜWEBデザイナーを求めているか分析します。

企業の募集背景は、転職サイトや企業HPの求人要項に明確に記載されています。項目としては、「仕事内容」「求める人物像」「必要な能力・スキル」。

例えば、下記のような内容が募集要件として書かれていることがあります。

WEBデザインの実務経験3年以上
GoogleAnalyticsなど分析ツール使用の経験

これに加えて同じ求人が載っている他の転職サイトも見ておくこともおすすめです。

求人を複数見ていると、リクナビネクストやdoda、マイナビ転職、Greenは、各サイトごとに表示される「求人項目」が異なるので、1つの求人には記載されていない「求められる能力やスキル」を知ることができます。

さらに、社長や社員インタビューを読んでおくと心強いです。「志望企業名 社長名」などでググれば出てくるので普段どんな仕事をしていて、どんな課題があるかという部分を意識して読んでおきましょう。

あと、OpenWorkなどでネガティブな情報にもしっかりと目を通して、その企業では何を課題としているか?を考えましょう。そして、そのネガティブな部分を解決するために自分に出来ることは何か?や、この批判の本質的な課題は何か?などを考えると、面接でどう役に立てるかを考える際のネタになります。

これらを考えることで、志望企業が「これから何をしようとしているのか」「現時点でどんな課題を抱えていて、どう解決しようと思っているのか」「世の中ではどう言われているのか」を把握しておけば、その課題に対して自分ができることを伝えることができます。

さらに、上場企業や上場企業の子会社であれば、IR(Investor Relations)を見ておくのも良いです。IRで企業がどんな事業を主力としているか、どう展開していくかを見ておきましょう。具体的なIRの読み方についてはこちらの「有価証券報告書・IR情報の読み方」という記事を参考にしてもらえればと思います。

まとめると、職務経歴書作成のファーストステップは、企業の募集背景を理解するということ。

具体的には、

  • 募集要項
  • 募集条件
  • 仕事内容
  • 求める人物像
  • 必要なスキル
  • 社員・社長のインタビュー
  • OpenWorkのネガティブ情報
  • IR情報

になります。これらの情報を集めて相手が求める人材を考え抜き、次のステップに行きます。


募集要件と自分の共通点となる経験を書く

次のステップは、募集要件と自分の経験との共通点をもとに会社で何ができるかを書いていきます。

自分の理想とする求人の募集条件と自分の経験が一致していれば特に考えなくてもいいですが、不一致の場合は共通点を探していきましょう。

例えば、DTPデザイナーからWEBデザイナーに転職したい場合。理想の求人の募集条件がこのようなときのことを考えてみましょう。

WEBデザインの実務経験
GoogleAnalyticsなど分析ツール使用の経験

こういっ募集条件の場合、企業の募集背景はWEBデザインと分析ツールを使ってクリック率や成約率を上げたいというものが多いです。なので、DTPデザインの経験しかなくても、チラシによる集客率の増加をKPIを用いて運用した経験を具体的に書くことで企業の採用に引っかかりやすくなります。

このように、1つ目のステップで考えた募集背景をもとに、自分がどう貢献できるかを書いていきましょう。


実務経験からどう再現できるか書く

とはいえ、募集条件に合致しない以上、採用する側も不安です。なので、2つ目のステップで書いた「どう貢献できるか?」を証明する実務経験について書いていきましょう。

冒頭に書いた「自分が企業でできることの証明」にもつながってきますが、自分自身が出した「成果」に加えて「どうやって成果につなげたか」が大事です。

例えば、「WEBデザインを改善してクリック率を上げ売上に貢献しました。」とだけ書いても、そのサイトが有名でたまたま流入が増えただけかもしれません。これだけだと、「あ、じゃあうちの会社でもクリック率上がる!」とはならないわけです。

なので、「WEBデザインしつつ、GoogleAnalyticsによるABテストを2週間実装し、クリック率の高いバナーの配置を決定させた」などのどうやってその成果を出したのかをとにかく具体的に書く必要があります。

このように、ただ成果を書くだけではなく、どうやってクリック率を上げたのか?WEBデザインを具体的にどう改善したのか?を書いていきましょう。


最後に

ということで、職務経歴書の作成手順の解説でした。

まとめると、この3ステップです。

職務経歴書作成手順3ステップ!

  1. 企業の募集背景を理解する
  2. 募集要件と自分の共通点となる経験を書く
  3. 実務経験からどう再現できるか書く

このような視点をもとに、職務経歴書を作成するとかなり書きやすく、しかも通過率も上がりやすいです。

WEBデザイナー未経験・他業界経験者でも、WEBデザイナーになることでどう会社に貢献できるかを書くことで書類も通過しやすくなります。

皆さんの転職活動の参考になれば幸いです。それではまた。

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